道具を沢山使う職業といって個人的に思いつくのは大工さん、子供の頃親戚の叔父さんが大工で、その仕事っぷりを見てすっかり憧れてしまった少年時代、将来の夢と聞かれればいつも大工と答える、夢を持った少年でした。
叔父さんが使う道具で一番印象に残っているのはカンナで柱など木材をカンナで削る姿はかっこよく、また削られた木はつるつるピカピカ、さらにカンナの調整している姿もまたかっこいい感じでした、カンナの刃の上の部分をかなづちで小さくトントン叩いて刃の出方を調整?このあたりは未だになにを調整していたのか良くわかりません。刃の出具合を見てはまた調整、子供にはそんな所もカッチョエー的な感じで見ておりました。
次はやはりノコギリ、切るスピード、正確さ、それはもうプロの一言、貸してもらって切った所でのろのろ、ギザギザ、やっぱりプロは違います。
次は墨壷これは大人になるまで全く持って何をしていたのか判りませんでした、木材を横たえその上に置き、そのまま糸を上に引っ張って離す、うーん少年時代には全く理解が出来ませんでした。
今は墨壷もデジタル?な時代のようで、昔ながらの作業はなかなか見られないようです。
最後はノミ、柱に穴を開け柱同士をがっちりとタッグを組ませるその姿、まさにプロの仕事。
そんなプロの建てた家も、もうなくなってしまい寂しい限りです。